圧着ペンチを間違えて技能試験で減点になった」「現場で使えない圧着工具を買ってしまった」「○・小・中の刻印がうまく出ない

こうした悩みは、JIS C 9711 適合(黄色グリップ)以外の圧着工具を使ってしまった結果として、毎年の第二種電気工事士技能試験で繰り返し起きています。リングスリーブ用の圧着ペンチは「黄色グリップ+専用ダイス」という独自の規格があり、ホームセンターで売られている汎用の圧着工具では試験に対応できません

本記事では、第一種電気工事士の筆者が現場で使ってきた経験から、リングスリーブ用圧着ペンチの選び方とおすすめ5機種を比較紹介します。HOZAN・ロブテックス・ツノダ・マーベルの4大ブランドを横並びで見ていきます。

リングスリーブ圧着ペンチとは?普通の圧着工具との違い

リングスリーブ用圧着ペンチは、屋内配線で電線同士を接続するリングスリーブ(E形)を圧着するための専用工具です。ジョイントボックス内での電線接続に使われ、第二種・第一種電気工事士の技能試験でも必携工具となっています。

ホームセンターで「圧着工具」として売られている赤グリップや青グリップの工具とは、用途も規格もダイス形状も全く異なります

項目リングスリーブ用圧着ペンチ裸圧着端子・スリーブ用圧着工具
グリップ色黄色(JIS C 9711)赤・青・緑など
対応スリーブリングスリーブE形(小・中・大)R形・B形などの裸端子・スリーブ
ダイス形状○・小・中・大の刻印が押される楕円・凹型・六角型など
主な用途屋内配線のジョイントボックス内接続圧着端子の取付け・配電盤
試験適合第二種・第一種技能試験で必須試験では使えない

リングスリーブ圧着ペンチを「圧着完了」させると、スリーブに ○ / 小 / 中 / 大 という凸刻印が打刻されます。この刻印がきれいに出ていないと、技能試験では「電気的接続が確実でない」とみなされて欠陥扱いになります。

施工管理や試験工具の全体像は第二種電気工事士 技能試験に必要な工具セット、ジョイント方法の比較はリングスリーブ vs 差込形コネクタ、関連の電線知識は電線の許容電流ガイドもあわせてどうぞ。

JIS C 9711 適合と「黄色グリップ」の意味(試験で減点しないために重要)

JIS C 9711:1997「屋内配線用電線接続工具」は日本産業規格で、リングスリーブ用圧着工具の構造・性能・寸法を定めています。現行は1997年版で、電気工事士技能試験で使用できる圧着工具はこのJIS適合品に限られる運用になっています。

そして JIS C 9711 適合品の最大の識別ポイントが**「黄色グリップ」**です。

具体的には、グリップが黄色+ダイスに ○・小・中(・大) の刻印 がある工具を選んでください。これが揃っていれば JIS C 9711 適合のリングスリーブ用圧着工具と判断できます。

なお、JIS C 9711 は接続工具用の銅製端子・スリーブの規格である JIS C 2805・JIS C 2806 と連動しており、規格適合品同士を組み合わせて使うことで電気的に確実な接続が得られる設計です。「JIS C 9711 適合」と明記されたカタログ・本体刻印を確認してください。

リングスリーブ圧着ペンチの選び方 — 6つのチェックポイント

① JIS C 9711 適合(黄色グリップ・必須条件)

繰り返しになりますが、黄色グリップ以外は選ばないでください。Amazon や楽天で「JIS準拠」「JIS規格相当」とだけ書かれた海外製の安価品が出回っていますが、技能試験ではメーカーカタログに『JIS C 9711 適合』と明記された国産大手品を使うのが無難です。

② 対応スリーブサイズ(○・小・中の3サイズ/大も対応する4サイズ)

リングスリーブE形のサイズは「小(1.6×2 含む)」「中」「大」の3種類で、それぞれの圧着痕は ○ / 小 / 中 / 大 です。

  • 3サイズ対応(○・小・中): HOZAN P-738、ロブテックス AK17MA2、ツノダ TP-RS、マーベル MH-7S
  • 4サイズ対応(○・小・中・大): HOZAN P-77、ロブテックス AK17A、ツノダ TP-R

第二種電気工事士の候補問題13問では「大」が出題されないため、3サイズ対応で十分です。一方、第一種電気工事士の試験や現場では「大」が必要になるので、現場プロは4サイズ対応モデルを選ぶのが基本です。

なお、HOZAN の小・中対応コンパクトモデル P-737 は2024年で廃版となり、現行品は同等スペックの P-738 に置き換わっています。古いブログ記事や工具セットに P-737 の名前が残っていることがありますが、新規購入は P-738 を選んでください。

候補問題ごとの圧着パターンは第二種電気工事士 技能試験 候補問題13問の対策で全問解説しています。

③ 全長(試験は短め推奨/現場は長めもOK)

リングスリーブ圧着ペンチの全長は、メーカー・モデルにより 181mm〜286mm と幅があります。

  • 試験向き(180〜200mm): マーベル MH-7S(181mm)、ロブテックス AK17MA2(195mm)、HOZAN P-738(202mm)
  • 現場向き(250〜290mm): ツノダ TP-R(254mm)、ロブテックス AK17A(277mm)、HOZAN P-77(286mm)

技能試験は40分という時間制限があり、ジョイントボックス内で取り回す圧着作業ではコンパクトな方が有利です。一方、現場では大スリーブの圧着で握力が必要なため、テコ比の高い長めのモデルが楽です。

圧着ペンチの全長比較(実寸イメージ)HOZAN P-77(フルサイズ)286mmHOZAN P-738(コンパクト)202mmHOZAN P-732(ミニ)手のひら(参考)約180mm女性・小手の方はミニサイズ(P-732/MH-7S)も検討余地
図C: 主要モデル全長比較 — フルサイズ/標準/ミニの実寸イメージ

④ グリップ・ラチェット機構(成形確認機構の有無)

最近の主要メーカー機種には**「成形確認機構(圧着ミス防止機構)」**が搭載されています。これは「圧着が完了するまでハンドルが戻らない」ラチェット式のロック機構で、カチッという音がするまで握り込まないとダイスが開かない仕組みです。

  • メリット: 圧着不足を確実に防げる/試験でも安心
  • 注意点: 一度握り込んだら最後まで握り切る必要がある(途中で抜けない)

「成形確認機構付き」と書かれたモデルを選んでください。現行の主要モデルはほぼ全て搭載しています。

⑤ 圧着痕(○・小・中・大)の刻印が確実に出るか

圧着完了後、リングスリーブの側面に刻印が浮き上がるのが正しい圧着の証です。刻印が薄い・歪んでいる・出ていないと、試験では欠陥と判定されます。

JIS C 9711 適合の国産メーカー品なら正しい握り方で刻印は安定して出る設計ですが、ダイスの摩耗や汚れで刻印が薄くなることもあるので、定期的にダイスをワイヤーブラシで掃除してください。

⑥ 価格と耐久性のバランス

リングスリーブ圧着ペンチの実勢価格は ¥3,500〜¥9,000 が中心レンジです(※2026年4月時点の参考値・実勢価格は変動します)。

  • 試験用(一発合格すれば10〜15回しか使わない): HOZAN P-738/マーベル MH-7S が定番
  • 現場用(毎日使う): ツノダ TP-R/ロブテックス AK17A/HOZAN P-77 の4サイズ対応モデル

国産品は適切なメンテナンスで長期間使える耐久性があるため、現場プロなら最初から4サイズ対応モデルを選ぶ方が買い替え不要で結果的に経済的です。

【厳選】プロが選ぶリングスリーブ圧着ペンチランキング

筆者が現場で使った経験と、メーカー仕様・流通状況・JIS適合性をふまえた5機種の比較です。

用途別ベスト早見表(リングスリーブ圧着ペンチ)第1位HOZAN P-738試験定番・コンパクト・軽量290g第2位HOZAN P-77大サイズまで対応・フルサイズ286mm第3位ロブテックス AK17A大サイズ対応・現場プロの定番第4位ツノダ TP-R日本製・圧着ミス防止ハンドル第5位マーベル MH-7S超軽量250g・試験向きミニ型価格帯: ¥3,500〜¥9,000(全モデル参考)※2026年4月時点の参考価格・実勢価格は変動
図1: 用途別おすすめ早見表

主要5機種スペック比較表

項目HOZAN P-738HOZAN P-77ロブテックス AK17Aツノダ TP-Rマーベル MH-7S
対応サイズ○・小・中○・小・中・大○・小・中・大○・小・中・大○・小・中
全長202mm286mm277mm254mm181mm
重量290g430g430g430g250g
成形確認機構ありありありあり(圧着ミス防止H)あり
グリップ色黄色黄色黄色黄色黄色
JIS C 9711 適合
製造国日本日本日本日本(燕三条)日本
主な用途試験・住宅工事試験+現場全般現場プロ全般現場プロ全般試験特化
参考価格¥3,500〜¥4,500¥4,500〜¥6,000¥7,000〜¥9,000¥6,500〜¥8,500¥3,500〜¥4,500

※価格・重量・全長は2026年4月時点の各メーカー公表値および主要通販サイト表示値に基づく参考値で、実勢価格は変動します。

第1位:HOZAN P-738(試験の定番・コンパクトで軽量)

第二種電気工事士技能試験で広く使われている定番モデルです。HOZANの工具セット「DK-28」にも標準採用されており、試験対策セットから入る方が最初に手にする圧着工具のひとつです。

P-738 は HOZAN の小・中専用コンパクトモデルの現行品で、全長202mm・重量290gとミニサイズに設計されています(同系統の旧モデル P-737 は2024年に廃版となり、P-738 が後継として流通)。○・小・中の3サイズに対応し、第二種候補問題13問はすべてカバーします。ハンドル力が軽めに設計されているので、握力に自信がない方でも扱いやすい設計です。

成形確認機構(圧着ミス防止)付きで、カチッと音がするまで握り込めば完了という分かりやすい設計。試験中の緊張下でも操作ミスが起きにくいモデルです。

気になる点: 「大」サイズ非対応なので、第一種電気工事士の試験や太い電線を扱う現場では別途4サイズ対応モデルが必要になります。

こんな人におすすめ: 第二種電気工事士の受験者・住宅工事メインの方・コンパクトな工具を好む方

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HOZAN リングスリーブ用圧着工具 P-738
HOZANP-738

リングスリーブ用圧着工具 P-738

コンパクト設計のリングスリーブ用圧着工具。JIS C 9711 対応。

  • 小・中サイズ対応
  • コンパクト型で取り回し良好
  • JIS規格対応

※価格は変動します。クリック時点のショップ表示価格をご確認ください。

第2位:HOZAN P-77(フルサイズ・大スリーブまで対応)

P-738 と並ぶ HOZAN の フルサイズ系統の現行品全長286mm・重量430gで、対応サイズは ○・小・中・まで。P-738 が小中専用なのに対し、P-77 は大スリーブ(5.5sq×2 など)まで対応するため、第二種試験のあとに第一種・現場仕事まで見据える人に向いています。

ハンドル長が長い分、少ない握力で圧着でき、長時間作業でも疲れにくいのが特徴。HOZAN工具セット DK-29 にも採用されており、「試験+現場兼用」として位置付けられているモデルです。国産品らしくしっかりした作りで、合格後も現場で長く使えます。

技能試験対策の前提知識は第二種電気工事士 学科試験対策、副読教材として複線図の書き方もあわせてどうぞ。

気になる点: 全長286mmで P-738 より大きく、机の狭い試験会場ではやや扱いにくい場面も。試験だけが目的なら P-738 の方がコンパクトで操作性◎。

こんな人におすすめ: 第二種試験から現場仕事まで1本で揃えたい方・握力に自信がない方・第一種電気工事士も視野に入れている方

第3位:ロブテックス AK17A(大サイズ対応・現場プロの定番)

ロブテックス(旧社名:エビ印・LOBSTER)は、大阪の老舗工具メーカーで、圧着工具・リベッターの国内有力ブランドとして知られています。AK17A は**○・小・中・大の4サイズ全対応**のフルスペック圧着工具で、第一種電気工事士の試験や、太い電線を扱う動力工事の現場で活躍する一本です。

全長277mm・重量430gとしっかりした作りで、端子の仮押え機構により片手で電線をセットしやすい設計。大スリーブ(5.5sq×4本など)も無理なく圧着できるテコ比とハンドル長を確保しています。

JIS C 9711 適合の証である黄色グリップを採用し、本体には成形確認機構が内蔵。圧着完了までダイスが開かないので、試験・現場どちらでもミスを防げます。第一種電気工事士の試験必携工具として広く案内されているモデルです。

気になる点: 全長277mm とやや大きいので、腰道具に常用するには場所を取ります。試験のみが目的の方には P-738 や AK17MA2 のミニ型の方が扱いやすいです。

こんな人におすすめ: 第一種電気工事士の受験者・現場プロ・大スリーブを扱う方

第4位:ツノダ TP-R(日本製・圧着ミス防止ハンドル)

ツノダ(TSUNODA/TTC)は新潟県燕三条の老舗工具メーカー。日本製にこだわった工具づくりで、近年プロの間で支持を伸ばしているブランドです。

TP-R は**○・小・中・大の4サイズ対応**で、ロブテックス AK17A と同じスペック帯。全長254mm・重量430gと AK17A よりわずかにコンパクトで、扱いやすさで支持されています。

ツノダ独自の特徴として、両面カラーマーカー(ダイスのサイズが両側から色で見える)、エラストマーグリップ(滑りにくい樹脂)、落下防止コード用の穴などが標準装備。圧着ミス防止ハンドルは、JIS C 9711 適合のラチェット機構でカチッと完了するまで戻らない設計です。

気になる点: HOZANやロブテックスに比べて流通量が少なめで、楽天・Amazon在庫が変動しやすいです。価格はAK17Aよりやや安いケースもあります。

こんな人におすすめ: 日本製・燕三条の品質にこだわる方・落下防止コードを使う高所作業の方

第5位:マーベル MH-7S(超軽量・試験特化のミニ型)

マーベル(MARVEL)は大阪の電設工具専門メーカーで、現場プロの腰道具では定番ブランドの一つ。MH-7S は全長181mm・重量250gという本記事の5機種で最も軽量・コンパクトなリングスリーブ圧着工具です。

○・小・中の3サイズ対応で、第二種電気工事士技能試験向けの必携工具として案内されています。本体に成形確認機構を内蔵し、仮押え機能でリングスリーブを片手でセットしやすい設計です。

JIS C 9711 適合品で、グリップは黄色。試験会場で短時間に圧着作業を済ませたい方には、軽量さがメリットになります。

気になる点: 「大」非対応で第一種試験には使えません。流通量が他機種より少なく、楽天では取り扱い店舗が限られます。

こんな人におすすめ: 第二種電気工事士の試験合格を最優先する方・腰道具の軽量化を進めたい方

試験で「○」「小」「中」「大」を間違えないコツ

技能試験で最も多い欠陥のひとつが「圧着マークの間違い」です。リングスリーブのサイズと電線本数の組み合わせは候補問題ごとに決まっており、**組み合わせを間違えると一発で重大欠陥(不合格)**になります。

電線本数×太さスリーブ刻印圧着位置(ダイス)
1.6mm × 2本○マーク位置
1.6mm × 3〜4本小マーク位置
2.0mm × 2本小マーク位置
2.0mm×1本+1.6mm×1〜2本小マーク位置
1.6mm × 5〜6本中マーク位置
2.0mm × 3〜4本中マーク位置

※第二種試験では大マークは出題されない

判定員は圧着痕の刻印を必ずチェックするので、複線図を書く段階で「電線サイズ・本数 → スリーブサイズ → 圧着マーク」を確実に決めておくことが重要です。複線図の書き方は複線図の書き方で詳しく解説しています。

黄色グリップ○マーク位置小マーク位置中マーク位置大マーク(使わない)スリーブをここに挟むリングスリーブ(断面イメージ)圧着工具の刃口(ダイス)※第二種試験では大マーク位置は使わない
図B: 圧着工具の刃口(ダイス)断面図 — 第二種試験で使う3つのマーク位置

圧着不良のサイン・NGパターン

圧着が正しくできていないと、技能試験では欠陥扱い、現場では接続部の発熱・火災事故につながる恐れがあります。以下のサインが出たら必ずやり直してください。

  • 刻印(○・小・中)が薄い/出ていない → 握り込みが不足、または間違ったダイス
  • スリーブ端から電線が大きく飛び出している → スリーブサイズが小さすぎる
  • 電線が短く、スリーブから露出していない → 接続不良の可能性
  • スリーブが斜めに圧着されている → 工具のセット位置が悪い
  • 複数回圧着している(ダブル圧着) → 一発で完了しないと欠陥

技能試験のリングスリーブ欠陥判定基準では、「圧着マークの誤り」「圧着の漏れ」「リングスリーブの破損」が重大欠陥とされ、ひとつでもあると不合格です。

接続方式の比較として、リングスリーブの代わりに使える差込形コネクタとの違いはリングスリーブ vs 差込形コネクタで詳しく解説しています。

メンテナンスと寿命

リングスリーブ圧着ペンチは、国産メーカー品なら適切に手入れすれば長期間使える耐久性があります。長く使うためのメンテナンスは以下のとおりです。

  1. 使用後はダイス部の銅粉を清掃: ワイヤーブラシで優しく磨く
  2. 可動部に少量のスプレーグリス: 半年〜1年に一度
  3. 保管は乾燥した場所: 結露・サビは精度低下の最大の敵
  4. 落下注意: 高所作業ではコード固定(ツノダ TP-R は穴あり)

メーカー(特にロブテックス)は年1〜2回の定期点検を推奨しており、圧着圧力やダイス摩耗を確認できます。技能試験前には、実際にリングスリーブを圧着して刻印が正しく出るかを必ずテストしてください。

まとめ

リングスリーブ用圧着ペンチの選び方とおすすめ5機種をまとめます。

  • 圧着工具はJIS C 9711 適合(黄色グリップ)から選ぶ
  • 第二種試験のみなら HOZAN P-738 または マーベル MH-7S(3サイズ対応・軽量)
  • 試験+住宅工事の長期使用なら HOZAN P-738(3サイズ・コンパクト・現行品)
  • 第一種試験・現場プロなら ロブテックス AK17A または ツノダ TP-R(4サイズ対応)
  • 全モデル成形確認機構付きで圧着ミスを防げる
  • 圧着マーク(○・小・中・大)の使い分けは候補問題13問で必ず暗記
  • 試験前には必ず実圧着テストで刻印が正しく出るか確認

圧着ペンチは**「黄色グリップ」のJIS C 9711 適合品から選べば、主要メーカー(HOZAN・ロブテックス・ツノダ・マーベル)はどれも安心して使えます。価格よりも自分の用途(試験のみ/現場込み)と握りやすさ**で決めてください。

価格・スペック表記は2026年4月時点の参考値で、実勢価格は変動します。電気工事士法・技能試験の根拠条文はe-Gov 法令検索、JIS C 9711 の規格本文はJISC9711:1997 屋内配線用電線接続工具も合わせてご参照ください。

技能試験全体の準備は第二種電気工事士 技能試験に必要な工具セット、候補問題は第二種電気工事士 技能試験 候補問題13問の対策、ジョイント方法の比較はリングスリーブ vs 差込形コネクタ、関連の電線知識は電線の許容電流ガイドで解説していますので、あわせてご覧ください。

よくある質問

リングスリーブ用と裸圧着端子用の圧着工具は何が違いますか?
ダイス形状とJIS規格が違います。リングスリーブ用はJIS C 9711 適合で黄色グリップ、ダイスは○・小・中・大の凸刻印を打つ形状です。裸圧着端子用はJIS C 9711 ではなく赤・青・緑グリップで、ダイスは楕円や凹型です。両者は互換性がなく、技能試験ではリングスリーブ用(黄色グリップ)以外を持ち込むと重大欠陥と判定され不合格になります。
第二種電気工事士の技能試験には『大』サイズ対応の圧着工具が必要ですか?
不要です。第二種の候補問題13問では大スリーブは出題されないため、○・小・中の3サイズ対応モデル(HOZAN P-738【現行・旧P-737の後継】、マーベル MH-7S、ロブテックス AK17MA2 など)で十分です。第一種電気工事士の試験や現場で太い電線を扱う場合は、○・小・中・大の4サイズ対応モデル(HOZAN P-77、ロブテックス AK17A、ツノダ TP-R)を選んでください。
通販で『JIS準拠』『JIS規格相当』と表記された安価な圧着工具は試験で使えますか?
おすすめできません。『JIS準拠』『JIS規格相当』という表記はメーカー独自の自称で、正式なJIS適合認証ではないケースが見られます。技能試験会場では工具自体の検査はありませんが、圧着痕(刻印)の精度が低いと欠陥扱いになるリスクがあります。HOZAN・ロブテックス・ツノダ・マーベルなど、メーカーカタログに『JIS C 9711 適合』と明記された国産品を選ぶのが無難です。価格差は¥1,000〜¥3,000程度で、合格保険としては小さな負担です。
圧着ペンチを買い替えるタイミングはいつですか?
以下のサインが出たら買い替えを検討してください。①圧着痕(刻印)が薄くなった、②ハンドルがスムーズに動かない・引っかかる、③ダイスにヒビ・欠けがある、④ロック機構(成形確認機構)が効かなくなった、⑤落下後に動作が不安定。国産メーカー品でも、毎日現場で使う場合は数年で精度が落ちることがあります。試験前には必ず動作確認をしてください。
電動圧着工具(バッテリー式)はリングスリーブにも使えますか?
対応モデルなら使えますが、技能試験では電動工具の使用は禁止されています。泉精器(IZUMI)やロブテックスからリングスリーブ対応の電動圧着工具が出ており、現場プロが太い電線を大量に圧着する際に使われますが、住宅工事や試験では手動の圧着ペンチで十分です。電動はビル・工場の動力工事や、握力補助としての位置付けです。
圧着工具は試験合格後も現場で使えますか?
使えます。HOZAN P-738(旧P-737の後継・2024年廃版)、HOZAN P-77、ロブテックス AK17A、ツノダ TP-R、マーベル MH-7S はいずれも現場プロも使う本格仕様で、住宅工事・店舗工事の屋内配線で長く使えます。試験用と現場用で工具を分ける必要はなく、最初から長く使えるモデルを選ぶ方が経済的です。第一種電気工事士の試験や現場で『大』スリーブを扱うなら、最初から P-77 / AK17A / TP-R など4サイズ対応モデルを選んでおくと買い替え不要です。