第二種電気工事士の技能試験は、毎年1月中旬〜下旬に電気技術者試験センターが公表する「候補問題13問」の中から1問が本番で出題されます(令和8年度は2026年1月16日に公表済み)。つまり13問すべてを練習すれば、本番でいきなり初見の問題に当たることはないというのが、技能試験最大の特徴です。

裏を返せば、13問のうち1問でも練習を抜かすと、当日その問題に当たって時間切れ・欠陥扱いになるリスクが残ります。13問すべてを最低1周、苦手3問は2〜3周という練習設計が合否を分けます。

この記事では、第一種電気工事士の資格を持ち、屋内配線の現場で配線設計・施工を行ってきた筆者が、令和8年度の候補問題13問を難易度マップ・施工要素・所要時間・つまずきポイントの4軸で全問解説します。最後に練習順序・必要工具・FAQも網羅し、これ1本で技能試験対策の全体像が掴める構成にしました。

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候補問題13問の難易度マップ

まず全体像を掴むため、13問を「複線図の難しさ(横軸)」と「施工の難しさ(縦軸)」の2軸でプロットしました。右上にいくほど時間と集中力を要する難問です。色は緑=簡単/橙=標準/赤=難しいの3段階分類(筆者所見)です。

候補問題13問 難易度マップ(2軸プロット)02550751000255075100複線図難易度(→ 難しい)施工難易度(→ 難しい)61312379101245811凡例簡単(2問)標準(7問)難しい(4問)
図A: 候補問題13問の難易度マップ(複線図と施工の2軸)

各問題で必要になる工具も問題ごとに少しずつ違います。下表で必須工具(●)と推奨工具(▲)を一覧化したので、手持ち工具の過不足チェックに活用してください。

問題VVFスト圧着電工ナイフペンチ+ドライバ-ドライバプライヤスケール
No.1
No.2
No.3
No.4
No.5
No.6
No.7
No.8
No.9
No.10
No.11
No.12
No.13

●=必須 / ▲=推奨 / 空欄=不要。電工ナイフはVVR・EM-EEFのシース剥ぎで必須(No.8/13)に加え、No.7はゴムブッシングへの切り込みで必須。VVFストリッパーで代替できる問題は ▲ 表記。

候補問題13問とは?年度ごとの公表ルール

候補問題とは、一般財団法人 電気技術者試験センター毎年1月中旬〜下旬頃に公式サイトで公表する13題の単線図のことです(令和8年度は2026年1月16日公表)。本番の技能試験(上期7月頃・下期12月頃、年度により異なる)では、この13問のうち1問が選ばれて出題されます。

候補問題は年度によって入れ替わる年と、ほぼ据え置きの年があります。令和7年度から令和8年度はおおむね据え置き(13問の構成は同じ)ですが、寸法・支給材料・施工条件は毎年微妙に変わるため、「去年の参考書をそのまま使う」のは寸法ミスで欠陥を取られる原因になります。

13問の難易度マップ:簡単2問・標準7問・難しい4問

筆者が現場・指導で関わってきた受験生の所要時間データと、電気技術者試験センター公表の欠陥事例傾向をもとに、13問を3段階に分類しました(あくまで筆者所見に基づく分類で、公式の難易度区分ではありません)。

候補問題13問 難易度分類簡単 2問No.6No.1328〜32分で完成標準 7問No.1 / No.2No.3 / No.7No.9 / No.10 / No.1230〜35分で完成難しい 4問No.4No.5No.8No.1135〜40分ギリギリ
図1: 候補問題13問の難易度マップ(令和8年度版)

簡単問題は3路スイッチ・自動点滅器など定型的な特殊器具のみを扱う2問。標準問題はパイロットランプ・タイムスイッチ・接地極付コンセントなど一手間かかる器具が入る7問。難しい問題は100V/200V複合電源回路・ねじなし管・リモコンリレーなど、施工要素が多く時間との戦いになる4問です(あくまで筆者所見の分類で、公式区分ではありません)。

各問題の概要・施工ポイント・所要時間

ここからは13問それぞれの主要施工要素・つまずきポイント・標準所要時間を順に解説します。寸法・支給材料の詳細図は著作権の関係で掲載できないため、必ず電気技術者試験センター公式PDFで原図を確認してください。

No.1(標準)EM-EEFケーブル+位置表示灯付スイッチ

  • 概要:EM-EEFケーブル(エコケーブル)が出題される唯一の問題。位置表示灯付スイッチ(ホタルスイッチ)と単極スイッチ×2の合計3個のスイッチで3個の器具を制御する。
  • 主要施工要素:VVF 1.6mm×2芯(×2本)、VVF 1.6mm×3芯、EM-EEF 2.0mm×2芯、位置表示灯付スイッチ×1、単極スイッチ×2、ランプレセプタクル、引掛シーリング(角形)、埋込連用取付枠、差込形コネクタ(2本用×2・3本用×1)、リングスリーブ(小)。
  • 標準所要時間:30〜33分
  • つまずきポイント3個のスイッチへ繋がる電線が4本になるため、VVF 1.6-2c を2本組み合わせて4芯を実現する独特の配線が必要。位置表示灯付スイッチの**「電源側・負荷側」の取り違えも多発。EM-EEFはVVFと外観が似ているがシース硬度が違う**ので、ストリッパー設定に注意。

No.2(標準)パイロットランプ(常時点灯)+ダブルコンセント

  • 概要:13問中2問しかないパイロットランプ問題のひとつ。常時点灯(電源と並列)の結線が特徴。コンセントは通常コンセント+ダブルコンセントの2種を扱う。
  • 主要施工要素:パイロットランプ(常時点灯)、コンセント(埋込形)、ダブルコンセント、単極スイッチ、ランプレセプタクル、埋込連用取付枠、差込形コネクタ(3本用×2・4本用×1)、リングスリーブ(小)。
  • 標準所要時間:32〜35分
  • つまずきポイント:パイロットランプの結線方式(常時点灯・同時点滅)の違いを複線図段階で正確に判断する必要がある。No.2の常時点灯は「電源と並列(スイッチに関係なくつねに点灯)」、No.10の同時点滅は「負荷と並列(スイッチONで点灯)」と対比して覚える。なお異時点滅は令和8年度の候補問題13問には含まれません。

No.3(標準)タイムスイッチ+接地極付コンセント

  • 概要タイムスイッチ(端子台代用 6P)を使う問題。タイムスイッチ代用端子台のS1・S2・L1 の3端子に4本の電線を結線する点が論点。
  • 主要施工要素:端子台 6P(タイムスイッチ代用)、接地極付コンセント、単極スイッチ、ランプレセプタクル、引掛シーリング(角形)、IV 1.6mm(緑・接地線)、埋込連用取付枠、リングスリーブ、差込形コネクタ。
  • 標準所要時間:32〜34分
  • つまずきポイント:タイムスイッチ代用端子台の端子の役割を正確に覚える必要があります。S1=電源の非接地側(黒)/L1=負荷の非接地側(黒)/S2=電源の接地側(白)と負荷の接地側(白)の2本を共通接続(端子3つに対して電線4本)とする配線パターンが市販テキスト等で一般的です(本番は試験当日の施工条件に従ってください)。接地極付コンセントへの接地線(IV緑)の結線も忘れやすい。

No.4(難しい)単相100V+三相200V 複合電源回路

  • 概要単相100V回路と三相200V回路の2系統を1つの作品で施工する複合問題。ブロック端子(端子台 6P)で電源側/三相負荷側を代用する。
  • 主要施工要素:ブロック端子 6P 1個(電源側・三相電動機側を兼用代用)、単極スイッチ、コンセント(埋込形)、ランプレセプタクル、引掛シーリング(角形)、VVF 1.6mm×2芯、VVF 1.6mm×3芯、VVF 2.0mm×2芯、VVF 2.0mm×3芯(三相200V用)、差込形コネクタ、リングスリーブ。具体的な準備物・配線指定は試験当日の施工条件およびHOZAN公式ページで必ず確認してください。
  • 標準所要時間:36〜39分
  • つまずきポイント三相200V系統の電線色は試験当日の施工条件で必ず指定されます。VVF 2.0mm×3芯の3線(白・黒・赤)を相線として使い、緑線(IV緑)は接地線として別途配線するのが基本構成です。100V系統で言う「接地側=白」と、接地工事の「接地線=緑」は全く別の概念であるため、複線図段階で区別を意識してください。本番では問題用紙の施工条件に厳密に従って配線してください。

No.5(難しい)単相100V+単相200V 複合回路(接地極付200Vコンセント)

  • 概要:単相100V回路と単相200V回路を組み合わせた複合電源問題。200V用 接地極付コンセント 20A 250Vが登場する唯一の問題。
  • 主要施工要素:単極スイッチ×2、通常コンセント(100V)、接地極付コンセント 20A 250V(200V用)、ランプレセプタクル、ブロック端子 6P、VVF 2.0mm×3芯(赤・黒・緑)、リングスリーブ。
  • 標準所要時間:35〜38分
  • つまずきポイント200V回路は赤・黒線を電源端子に使います(極性指定なし、施工条件に従う)。接地極端子(E端子)には緑線(IV緑)を接続します。「接地側(N=白線)」と「接地極(E=緑線)」は別物で、200V回路には接地側の白線は存在しないため、複線図段階で区別を厳密にしてください。VVF 2.0mm×3芯はストリッパーで剥くとき力が要るので、握力が落ちた終盤のミスにも注意。

No.6(簡単)3路スイッチ+露出形コンセント

  • 概要:13問中唯一、露出形コンセントが出題される問題。3路スイッチの基礎を学べる。
  • 主要施工要素:3路スイッチ×2、露出形コンセント、ランプレセプタクル、引掛シーリング(角形)、埋込連用取付枠、リングスリーブ(小)、差込形コネクタ。
  • 標準所要時間:28〜31分
  • つまずきポイント:露出形コンセントの**輪作り(のの字曲げ)**が複数か所必要。輪作りは練習量がそのまま得点になる。

No.7(標準)3路+4路スイッチ組合せ

「No.7 ねじなし」と検索された方へ:ねじなし電線管(E19)が出題されるのは No.11 です。本問 No.7 は3路+4路スイッチが主役で、ねじなし管は使いません。

  • 概要:13問中唯一、4路スイッチが出題される問題。
  • 主要施工要素:3路スイッチ×2、4路スイッチ×1、ランプレセプタクル、アウトレットボックス、ゴムブッシング(19×3・25×2)、リングスリーブ(小)、差込形コネクタ。
  • 標準所要時間:33〜36分
  • つまずきポイント:3路・4路の渡り線の組み方が複雑。アウトレットボックス内に多数のケーブルが集中するため作業空間が狭く、結線ミスが起きやすい。ゴムブッシングへの切り込み(電工ナイフ使用)の入れ忘れ・サイズ違い装着も欠陥対象になるため注意。

No.8(難しい)リモコンリレー+VVR

  • 概要:リモコンリレーを使用。アウトレットボックス内に複数ケーブルを集約する施工が難しい。
  • 主要施工要素:リモコンリレー(ブロック端子 6P 代用)、VVR 2.0mm×2芯、VVF 1.6mm×2芯(×2本)、アウトレットボックス、ランプレセプタクル、引掛シーリング(丸形)、リングスリーブ、差込形コネクタ(4本用×2)。
  • 標準所要時間:37〜40分(最難関級)
  • つまずきポイント:VVRはVVFストリッパー(P-958)が使えず、電工ナイフでシース剥ぎが必要。介在物(紙テープ・PE)の処理にも慣れる必要があります。リモコンリレー代用端子台への配線は、試験当日の施工条件で指定されるパターンに従って配線してください。

No.9(標準)接地極付接地端子付コンセント+IV緑線

  • 概要接地極付接地端子付コンセントが登場する唯一の問題。IV 1.6mm(緑)の接地線を直接コンセントの接地端子に結線する。
  • 主要施工要素:単極スイッチ、接地極付接地端子付コンセント、ランプレセプタクル、引掛シーリング(丸形)、IV 1.6mm(緑・接地線)、VVF 1.6/2.0mm×2芯・3芯、埋込連用取付枠、リングスリーブ、差込形コネクタ。
  • 標準所要時間:30〜33分
  • つまずきポイント接地端子への接地線(IV緑)の接続忘れが一発欠陥になる。接地極付コンセントの「W側=接地(白)/E側=接地端子(緑)」の区別を複線図段階で明確にしておく。

No.10(標準)パイロットランプ(同時点滅)

  • 概要:13問中もうひとつのパイロットランプ問題。同時点滅(スイッチONで負荷とランプが同時に点灯)。コンセントは通常コンセント(埋込形)×1個のみ。
  • 主要施工要素:パイロットランプ(同時点滅)、単極スイッチ、コンセント(埋込形)、ランプレセプタクル、引掛シーリング(角形)、VVF 1.6/2.0mm×2芯・3芯、リングスリーブ(小・中)、差込形コネクタ(3本用×1)。
  • 標準所要時間:32〜34分
  • つまずきポイント同時点滅は負荷と並列(スイッチONで点灯)。No.2の常時点灯(電源と並列・常時点灯)と取り違えやすいので、複線図段階で「どっちと並列か」を毎回意識する。

No.11(難しい)ねじなし電線管(E19)+ボンディング

  • 概要:13問中唯一ねじなし電線管を施工する問題。アウトレットボックスへの取付で時間を取られる。
  • 主要施工要素:ねじなし電線管 E19、ねじなしボックスコネクタ、ゴムブッシング(19・25)、ボンド線(接地線)、アウトレットボックス、単極スイッチ、コンセント、ランプレセプタクル、リングスリーブ、差込形コネクタ。
  • 標準所要時間:37〜40分
  • つまずきポイントねじなしボックスコネクタの止めねじを切り取る作業が必要(ペンチで折る)。ボンド線の接続漏れは一発欠陥。

No.12(標準)PF管(合成樹脂製可とう電線管)

  • 概要:13問中唯一PF管を施工する問題。アウトレットボックスとの接続が特徴。
  • 主要施工要素:PF管(PF16)、PF管用ボックスコネクタ、アウトレットボックス、単極スイッチ、コンセント、ランプレセプタクル、IV 1.6mm(PF管内通線用・赤/白/黒)、リングスリーブ、差込形コネクタ。スイッチ間の渡り線は施工条件で指定される場合があります。
  • 標準所要時間:32〜35分
  • つまずきポイント:PF管コネクタのロックリング・締付けが必要(ねじ込み式)。寸法どおりに切らないと管が短くて欠陥になる。

No.13(簡単)VVRケーブル+自動点滅器+接地極付コンセント

  • 概要:VVRケーブルと**自動点滅器(ブロック端子 6P 代用)**を使う問題。接地極付コンセント+IV緑(接地線)も登場する。
  • 主要施工要素:VVR 1.6-2C、ブロック端子 6P(自動点滅器代用)、ランプレセプタクル、単極スイッチ、接地極付コンセント、埋込連用取付枠、IV 1.6mm(緑・接地線)、ジョイントボックス1か所。
  • 標準所要時間:31〜34分
  • つまずきポイント:自動点滅器代用端子台は端子1=電源の非接地側(黒)/端子3=負荷の非接地側(黒)/端子2=電源の接地側(白)と負荷の接地側(白)の共通接続(3端子に4本)とする配線パターンが一般的(HOZAN等の市販テキストに準拠/本番は試験当日の施工条件で必ず再確認)。VVRはVVFストリッパー(P-958)が使えないため、電工ナイフでシースを縦割りし、介在物(紙テープ・PE)を取り除く作業にも慣れる必要があります。接地極付コンセントへの接地線(IV緑)の結線忘れにも注意。

13問共通で必要な工具一覧

13問すべてを練習・受験するために、まず必要なのは「VVFストリッパー込みの工具セット」です。バラ買いするより1セットで揃えるほうがコスパも良く、試験当日の机上配置も練習どおりに再現できます。

候補問題13問すべてを練習・受験するために、最低限必要な工具は以下のとおりです。

  • VVFストリッパー(HOZAN P-958推奨)— No.13・No.8以外の全問で時短に直結
  • 電工ナイフ(HOZAN Z-680)— VVR・EM-EEFのシース剥ぎに必須
  • リングスリーブ用圧着工具(HOZAN P-738:コンパクト型・小(1.6×2本の○刻印を含む)・中対応/HOZAN P-77:標準サイズ・小(1.6×2本の○刻印を含む)・中・大対応)— JIS C 9711 適合品。「○」は刻印の種類であり、独立したスリーブサイズではなく、小スリーブで1.6×2本を圧着した際に刻まれます。第二種試験では小・中までしか出題されないため P-738 で十分です。第一種試験や現場での「大」スリーブ圧着まで見据えるなら P-77 を選んでください。※P-737 は HOZAN公式の在庫終了品リストに掲載されており、後継品は P-738(小・中専用のコンパクト型)です。P-77 は P-737/P-738 とは別系統の現行品で、大スリーブまで対応する標準サイズモデルです。
  • ペンチ(電工用)— 心線切断・ねじなしコネクタの止めねじ折り
  • ウォーターポンププライヤー(HOZAN P-244)— アウトレットボックスのロックナット締付け
  • ドライバー(プラスNo.2・マイナス5.5)
  • スケール(150mm)

これらをまとめて揃えるなら HOZAN DK-28(VVFストリッパー P-958 込み・8点セット・税込¥22,220)が便利です。1セットで13問すべてに対応できます。

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第二種電気工事士技能試験向けの工具セット。VVFストリッパー P-958 込みの8点セット。

  • 全8点セット(P-738圧着工具・P-958 VVFストリッパー・電工ナイフZ-680・布尺SB-67等)
  • ツールポーチ SB-66 付属
  • 第二種技能試験対策ハンドブック付属
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※価格は変動します。クリック時点のショップ表示価格をご確認ください。

VVFストリッパーをすでに持っている方はDK-29でも構いません。

VVFストリッパーを単品で揃えたい場合はP-958を選んでください。

圧着工具はリングスリーブ「小・中」に対応したJIS適合品が必須です。

VVR・EM-EEFのシース剥ぎには電工ナイフが必須です。

工具選びの全体像は第二種電気工事士 技能試験 工具セット完全ガイドに詳しくまとめています。

練習順序の戦略:簡単→難しいの順で2周

候補問題13問は、簡単→標準→難しいの順で1周し、苦手3問だけ2〜3周するのが効率的です。

4週間で13問×2周+苦手3問仕上げ第1週簡単2問(No.6 / No.13)を1周+複線図のみ全13問第2週標準7問(No.1/2/3/7/9/10/12)を1周第3週難しい4問(No.4 / No.5 / No.8 / No.11)を1周第4週時間計測で全13問通し演習+苦手3問を仕上げ※平日は複線図のみ、週末に実技2〜3問が現実的
図2: 13問の練習スケジュール例(4週間プラン)

複線図の練習は実技より先行して進めるのがコツです。試験本番の最初の5分は複線図作成に充てるため、全13問の複線図を見ずに書けるレベルに達していれば、本番のメンタルが大きく違います。複線図の書き方は複線図の書き方|5ステップで解説で手順を解説しています。

候補問題が変わった場合の対応

候補問題は毎年1月中旬〜下旬頃に試験センターから公表されます(令和8年度は2026年1月16日公表)。年度によっては1〜2問が差し替えられることがあるため、前年の参考書をそのまま使う場合は、必ず最新版の単線図と照合してください。

差し替えがあった場合でも、13問の難易度バランス(簡単2・標準7・難しい4/本記事の筆者所見分類)はほぼ維持される傾向です。新規パターンが入ったとしても、既存12問の練習スキルがあれば30分以内で習得可能です。

複線図の書き方は複線図の書き方|5ステップで解説で詳しく解説しています。

まとめ:13問×2周で合格圏内

第二種電気工事士の技能試験は、候補問題13問×平均2周(苦手3問は3周)で合格圏内に到達できる設計の試験です。本記事では難易度を簡単2問・標準7問・難しい4問の3層構造で整理しました(筆者所見、公式区分ではありません)。簡単問題から順に攻略すれば挫折しにくくなります。

  • 候補問題は毎年1月中旬〜下旬に試験センターが公表(令和8年度は2026年1月16日公表)
  • 試験時間は40分・電動工具不可・工具持ち込み式
  • リングスリーブは小・中のみ使用(大は出題なし)
  • VVFストリッパー(P-958)があると全問で平均5分短縮
  • ねじなし管・PF管・リモコンリレー・VVRは特殊器具を含む3〜4問で要重点練習

工具をまだ揃えていない方は、まずHOZAN DK-28から準備を始めれば、13問すべてに対応できます。

合格を心から応援しています。

よくある質問

候補問題13問は毎年変わりますか?
毎年1月中旬〜下旬頃に試験センターが公表します(令和8年度は2026年1月16日公表)。年度によって1〜2問が差し替わることがありますが、難易度バランスはほぼ維持される傾向です(本記事の筆者所見では令和8年度は簡単2・標準7・難しい4で分類)。最新の単線図は必ず公式サイト(shiken.or.jp)でご確認ください。
13問の中で本番に出題されるのは何問ですか?
13問の中から1問だけ出題されます。どの問題に当たるかは試験当日まで分かりません。1問でも練習を抜かすと、その問題に当たった場合に時間切れリスクが高まるため、必ず13問すべてを最低1周練習してください。
試験時間40分は短いですか?
簡単問題(No.6・No.13)なら30分程度で完成します。難しい問題(No.4・No.5・No.8・No.11)でも35〜38分が目標です。複線図作成に5分、施工に30分、見直し・修正に5分の配分が標準的です。練習で40分以内に完成しない問題があれば、要重点練習です。
リングスリーブは大サイズも必要ですか?
第二種電気工事士の技能試験では、リングスリーブは小・中の2サイズしか使われません。大サイズは出題されないため、HOZAN P-738(コンパクト・小中専用、現行品)やP-77(標準サイズ・大まで対応、現行品)など、小・中に対応した圧着工具で十分です。圧着マークは『電線の断面積換算点数』で決まります(1.6mm=1点、2.0mm=2点)。合計2点=○刻印(小スリーブ)、合計3〜4点=小刻印(小スリーブ)、合計5〜8点=中刻印(中スリーブ)。具体例として『1.6×2本=2点=○刻印』『1.6×3〜4本/2.0×2本=3〜4点=小刻印』『1.6×5〜6本/2.0×3〜4本/2.0×1本+1.6×3〜5本=5〜8点=中刻印』。これは**内線規程 JEAC 8001 のリングスリーブ接続表**に基づきます(リングスリーブ本体の材料規格は JIS C 2806、圧着工具の規格は JIS C 9711)。
電動工具やVVFストリッパーは使ってもいいですか?
電動工具は使用禁止です。VVFストリッパー(HOZAN P-958など手工具タイプ)は使用OKで、むしろ全候補問題で時短に直結する必須工具です。電動ドライバー・電動圧着工具を使用すると不合格となるため、絶対に持ち込まない・使わないようにしてください(詳細は試験センター公式の受験案内をご確認ください)。
練習材料は何回分買えばいいですか?
13問×1.5周分(=約20問分)の材料を見積もるのが現実的です。市販の「練習材料セット 1回分」では2周目の電線が足りなくなるケースが多いため、追加で電線(VVF1.6-2C / 2.0-2C / 2.0-3C / VVR / EM-EEF)だけを買い足すと費用を抑えられます。器具(スイッチ・コンセント類)は1回分で十分使い回せます。
候補問題の図は試験当日と同じものが出ますか?
単線図のレイアウトは公表問題とほぼ同じですが、寸法・支給材料の数量・施工条件は試験当日に最終確定されます。例えば「ケーブル長を1cm単位で指定」「ジョイントボックスへの引込み長」など、当日の問題用紙で確認すべき事項が必ずあります。練習で寸法感覚を養いつつ、本番では問題用紙の施工条件を最初に必ず読んでください。